小学生の頃は、生えても１～２本で、白髪を見つけたら抜くという行為を繰り返していました。

…ここらへんはきっと、経験ある人の方が多いと思います。

しかし、大学生になってしばらくたってから、急に白髪の量が増えたのです。前髪の範囲だけでも10本以上ありました。さすがにそんな数を全て抜く勇気もなく、根元で短く切っていました。これが意外と大変で、必ずと言っていいほど、周りの黒い毛も2～3本一緒に切ってしまうのです。そして、私の髪の毛は剛毛ストレートなので、短く切った髪の毛が伸びてくると、アホ毛のように天に向かって真っ直ぐ現れてきます。それもまた気になって気になって…鏡を見るたびに、白髪を見ては落ち込む日々が続いていました。そんなある日、皮膚科に受診する機会があったので、そこで思い切って医師に聞いてみたのです。

「あの、白髪がたくさん生えてるんですけど、本当にたくさんあって…これは何でですかね？」

…これを聞くのに結構勇気がいりました。なのに、医師は、

「白髪は、年取るにつれてだんだん増えてくるからね。」

と、そっけない感じのたった一言だけでした。私は、聞くんじゃなかったと後悔したことを覚えています。

今思うと、そもそも専門外のことを聞いた私が悪かったのですが、あの頃は誰でもいいから聞いてほしかったんだと思います。

　あれから５年ほど経ちましたが、相変わらず白髪とわたしのお付き合いは続いています。今は白髪を切ることはせず、美容院で白髪も隠れる程度にカラーしてもらい、白が目立ってきたら自宅でカラートリートメントを週に数回やっています。…まだ20代なんですけどね。（泣）